第22回ケアマネ試験 過去問解説 問題35

ケアマネ試験 過去問 第22回

問題

老年期うつ病について、より適切なものはどれか。3つ選べ。

1.めまい、便秘などの自律神経症状が目立つ。

2.脳の気質的疾患は、原因とはならない。

3.家族、友人などの喪失体験も発症のきっかけとなる。

4.自殺企図の危険性は低い。

5、認知症を合併することがある。

解説

正解は1・3・5 順に解説。

1.めまい、しびれ、排尿障害、便秘などの自律神経症状が目立ちます。選択肢1は〇。

六訂介護支援専門員基本テキスト 第3巻 P159

老年期うつ病の主な症状

①不安、焦燥(いらいら)感を示しやすい  ②心気的傾向を示しやすい(頭重、頭痛、全身倦怠感など) ③妄想を示しやすい   ④認知症用状態を示しやすい

高齢者のうつ病には、若い人のうつ病とは異なる特有の症状があります。まず、心の不調よりも「頭痛」「胃痛」「息苦しさ」「しびれ」「めまい」など体の不調を多く訴えます。

2.脳の器質的疾患は原因となる。

第28回日本老年精神医学会 HPより

高齢者うつの脳画像研究では,高頻度で(深部 白質病変を含む)無症候性脳梗塞が発見される. その多くが白質のラクナ梗塞で,また,その実態 は,ほとんどが虚血性変化であることが神経病理 学的にも証明されている

3.喪失体験は発祥のきっかけとなり得ります。選択肢3は〇。

六訂介護支援専門員基本テキスト 第3巻 P158

うつ病の原因には、生物学的要因(シナプス内の神経伝達物質の変動)が上がれていますが、老年期に初発するうつ病では、むしろ配偶者や親族、友人など親しい人との死別、家庭内の退陣葛藤、社旗的地位の喪失、引越し、身体疾患など、心理身体要因が発病の契機となっている場合が多く見られます。

4.自殺企図の危険性は高いです。選択肢4は×。

六訂介護支援専門員基本テキスト 第3巻 P158

初老期、老年期にはしばしばうつ病がみられます。~この疾患は、高齢者の自殺の主要な原因の一つとなっています。

P159

うつ気分が強くなると自責感も増し自殺念慮を抱くようになり、自殺企図が見られます。特にこの時期のうつ病では行動の抑制が軽度のため自殺の危険が高いので、注意を要します。

5.老年期うつ病は認知症を合併することがある。選択肢5は〇。

精神神経学雑誌HPより 老年期うつ病は認知症の危険因子か? より抜粋 

老年期うつ病では、いわゆる仮性認知症と呼ばれる病相期にみられ、うつ症状の改善とともに回復する一過性の認知症機能障害がしばしばみられるが、仮性認知症を呈したうつ病患者は高率に認知症に移行することも報告されている。

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